• 2025年3月29日公開

    イスラーム映画祭10

    イスラーム映画祭は西アフリカから始まった。
    ついに10回目は、サブサハラアフリカ・サヘル地域の映画を小特集。
    公式HP
    http://islamicff.com/
    上映時間

    3月29日(土)〜4月4日(金)

    3月29日(土)
    16:35 モーグル・モーグリ
    18:40 怒れるシーラ
    ★トークセッション(オンライン)
    ブルキナファソの女性監督が世界に訴える、“サヘル危機”とは?
    ゲスト:岩崎有一氏 ジャーナリスト/アジアプレス
    3月30日(日)
    16:35 さよなら、ジュリア
    ★トークセッション
    なぜ「さよなら、南スーダン」になったのか?―歴史に翻弄されたスーダン人の今と未来
    ゲスト:丸山大介氏 防衛大学校 准教授
    19:50 ラナー、占領下の花嫁
    3月31日(月)
    16:35 シリンの結婚
    ★トークセッション
    トルコ系移民とドイツ社会―映画がもたらした危険な騒動
    ゲスト:渋谷哲也氏 ドイツ映画研究者/日本大学文理学部 教授
    19:50 チュニスの切り裂き男(シャッラート)
    4月2日(水)
    16:35 イチジクの樹の下で
    19:00 ハリーマの道
    4月3日(木)
    16:35 母たちの村
    19:15 カシミール 冬の裏側
    4月4日(金)
    16:35 ギャベ
    18:15 神に誓って
    ★トークセッション(動画約35分)
    「神の名をもてあそぶな」―ショエーブ監督の焦燥と9.11後のパキスタン
    ゲスト:故・麻田豊氏 ウルドゥー語学・文学/インド・イスラーム文化研究者
    ※第1回イスラーム映画祭2015年12月13日の『神に誓って』上映後にお話しいただいた際の模様を、ご遺族の許諾のもと動画(約35分)にてお送りいたします。

    ※4/1(火)は定休日です。

    当日券(1作品)
    一般 1800円 大学生 1400円 中高生以下 1000円 シニア(60歳以上) 1300円 障がい者1100円 会員 1400円 学生・シニア会員 1100円

    ※当日席もございます。

全世界20億人―。
アジアからアフリカまで、国境、民族、言語を越えて広がるイスラーム文化圏を、映画で旅する5日間。
映画を楽しみながら、世界の多様性を知るために、10回目の「イスラーム映画祭」を開催いたします。

モーグル・モーグリ
 パキスタン系の英国人俳優でラッパーのリズ・アーメッドが、自身のアイデンティティを投影した作品です。自己免疫疾患で倒れ、ルーツと向き合わざるをえなくなった主人公の混沌とした内面を、独創的に演じています。(89分)

さよなら、ジュリア
 夫の命令で歌手をやめたモナはある日、自分の過失から取り返しのつかない悲劇を招く…。南スーダン独立前を背景に、ある事件を機に出会った北部人のムスリム女性と、南部人のキリスト教徒女性の日々を描いたドラマです。(120分)

怒れるシーラ
 フラニの女性シーラとその一族は、キリスト教徒の婚約者家族のもとへ向かう途中、イスラム武装組織に襲撃される…。非道なジハード主義者に家族と尊厳を奪われた遊牧民女性の、生きるための闘いと復讐を描く物語です。
※本作には性暴力を描いたシーンがございます。(122分)

母たちの村
 シレ家の第二夫人コレのもとに、ある日4人の少女が割礼から逃げてくる…。「アフリカ映画の父」と呼ばれた作者が、今もアフリカを中心に世界各地に残る”女性性器切除(FGM / C)”の廃絶を願った、女性たちの物語です。
※本作には暴力的なシーンがございます。(125分)

チュニスの切り裂き男(シャッラート)
 独裁政権時代に起き、真相が不明のままになっている女性への切りつけ事件をテーマにした作品です。“疑似”ドキュメンタリーの手法を混ぜながら、革命前から変わらず女性が生きづらい、アラブの男性社会を諷刺しています。(90分)

イチジクの樹の下で
 チュニジア北西部の果樹園を舞台に、老若男女の農業従事者たちの一日を描いた群像劇です。登場人物たちが繰り広げる人間模様から、恋愛、人生、労働、搾取、性差別、世代、信仰をめぐる様々な価値観が浮かび上がります。(93分)

シリンの結婚
 生涯にわたり女性をめぐる問題を撮り続けた作者が、トルコ移民女性の苦難を描いた作品です。劇場公開前にTVドラマとして放送されるや激しい論争を呼び、主演俳優はトルコの愛国主義者から殺害予告さえ受けました。
※本作には性暴力を描いたシーンがございます。(121分)

ハリーマの道
 セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人(ボスニア・ムスリム)の間で交わされた、ボスニア紛争で夫と息子を殺されたムスリム女性の物語です。愛する者を奪われ、心傷ついた人々の癒えない悲しみが丁寧に描かれます。(97分)

ラナー、占領下の花嫁
 故人を演じる謎の集団“アルプス”。彼らは救急救命士、看護師、新体操選手とそのコーチで結成され、ある日のエルサレム。ラナーは父親から、自分とエジプトに行くか、4人の候補から夫を選び結婚するかの二択を迫られる…。第2次インティファーダ最中で緊迫する東エルサレムで撮影された、パレスチナ女性の物語です。(86分)

ギャベ
 絨毯(ギャベ)を洗う老夫婦の前に、一人の娘が現れる。自らをギャベと名乗る娘は自分の身の上を語り出す…。主にザーグロス山脈の麓に暮らす遊牧民が織るギャベの美しさに、寓話的な恋物語を託したファンタジーです。(74分)

カシミール 冬の裏側
 ナルギスは消息不明の夫を捜すため、住み込みの家政婦やショール織りをして金を稼いでいたが…。1947年の分離独立以来、印パ対立の要因となっているカシミールの苛酷な現実を、カシミール人監督が描く物語です。(99分)

神に誓って
 過激なイスラーム主義者と穏健なムスリムとの軋轢や、欧米に蔓延するイスラーム嫌悪など、3人の若者を主人公に”9.11”以降のイスラーム社会が抱える葛藤を描いた社会派ドラマです。パキスタンで大ヒットしました。(168分)

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