• 2024年10月5日(土)公開

    フレデリック・ワイズマン
     変容するアメリカ

    現存の最も偉大なドキュメンタリー監督、フレデリック・ワイズマン。1930年ボストン生まれ。1967年に第一作発表。以来、半世紀以上にわたってアメリカを記録してきた。オバマ政権からトランプ政権への変化に呼応した近年の作品群は、今年11月のアメリカ合衆国大統領選挙を見据え、今こそ見るべき、<変容するアメリカ>を捉えた記録である。
    公式HP
    https://moviola.jp/wiseman_america2024/
    上映時間

    10月5日(土)~10月11日(金)
     ※10/8(火)は定休日

    10月5日(土)
    16:40 チチカット・フォーリーズ
    18:15 インディアナ州モンロヴィア
    10月6日(日)
    16:40 ボストン市庁舎
    10月7日(月)
    16:40 ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス
    10月9日(水)
    16:40 ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
    10月10日(木)
    16:40 大学 At Berkeley
    10月11日(金)
    16:40 DV - ドメスティックバイオレンス

    当日券(1作品)
    一般 1800円 大学生 1400円 中高生以下 1000円 シニア(60歳以上) 1300円 障がい者1100円 会員 1400円 学生・シニア会員 1100円

    ※当日席もございます。

チチカット・フォーリーズ
 ワイズマンの記念すべき長編ドキュメンタリー第一作。精神異常犯罪者のための州立刑務所マサチューセッツ矯正院の日常を記録。収容者だけでなく、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちがそこで何をしているかを見ることができる。合衆国裁判所で一般上映が禁止された唯一の作品で、永年に渡る裁判の末、91年にようやく上映が許可された。

DV - ドメスティックバイオレンス
 家庭内暴力の被害者を保護し自立をサポートする、フロリダ州最大の施設「スプリング」には年間1650人もの成人と子供がやってくる。なぜ家族を傷つけ、なぜ犠牲者はそれを許してしまうのか。ナレーションを使わずDVへの先入観を覆す、感動と驚きの195分。

大学―At Berkeley
 カリフォルニア大学バークレー校。アメリカで最も古く権威のある総合大学で、世界有数の研究教育機関で、学生運動の拠点にもなったリベラルな校風でも知られる。授業や研究活動から、学費に対するデモ、運営のための無数の会議や行政との折衝など多視点で“大学”を記録した。

ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
 世界中からの移民とその子孫が暮らし、167の言語が飛び交うジャクソンハイツ。ワイズマンの視線はあらゆる場所、人に向けられる。教会、モスク、シナゴーグ…セクシャル・マイノリティ、不法滞在者、商店主、そして再開発の波に飲みこまれかける街を守ろうと闘う人々…。後期の傑作と名高い一作。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス
 世界で最も有名な図書館のひとつを記録した大ヒットドキュメンタリー。本を探すだけではなく、多種多様なサービスや機会を提供するこの図書館を「政治情勢がどうであれ、この図書館は今なお、社会的包摂、民主主義、表現の自由のひとつの理想形であり続けている」とワイズマンは語る。

インディアナ州モンロヴィア
 ドナルド・トランプが勝利した2016年アメリカ大統領選の結果を受け、ワイズマンは、保守的な共和党主義者が多いことで知られる中西部インディアナ州の小さな農村モンロヴィアを映画にする。農場、高校、教会、銃砲店など様々な場所や活動を撮影し、 “善きアメリカ人”が暮らす町の実像を記録する。

ボストン市庁舎
 多様な人種と文化が共存する大都市ボストンの市庁舎。そこでは、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、ホームレスの人々の支援、同性婚の承認など数百種類ものサービスを提供している。トランプ時代のアメリカで、市民のための市役所であろうと奮闘するマーティ・ウォルシュ市長の姿が印象に残る。

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