• 2025年2月15日公開

    ヴィジョンズ・オブ・マフマルバフ

    イランの巨匠 モフセン・マフマルバフ監督率いる“マフマルバフ・ファミリー”
    新作ドキュメンタリー2本同時公開を記念してその足跡を振り返る
    公式HP
    https://stranger.jp/movie/4553/
    上映時間

    2月15日(土)〜2月21日(金)

    17:15 苦悩のリスト
    18:40 子供たちはもう遊ばない
    20:00
     2/15(土) パンと植木鉢
     2/16(日) ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ
     2/17(月) タイム・オブ・ラブ
     2/19(水) サラーム・シネマ
     2/20(木) 私が女になった日
     2/21(金) 独裁者と孫

    2月22日(土)〜2月28日(金)

    17:00 子供たちはもう遊ばない
    18:20 苦悩のリスト
    19:40
     2/22(土) サラーム・シネマ
     2/23(日) タイム・オブ・ラブ
     2/24(月) 独裁者と孫
     2/26(水) 私が女になった日
     2/27(木) ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ
     2/28(金) パンと植木鉢

    ※2/18・25は定休日です。


    当日券(1作品)
    一般 1800円 大学生 1400円 中高生以下 1000円 シニア(60歳以上) 1300円 障がい者1100円 会員 1400円 学生・シニア会員 1100円
映画は、暗いところに明るい光を当てるもの。
または社会に鏡をおいて、その鏡から自身を垣間見てもらうもの。
私たちの仕事は、戦争や争いに巻き込まれ、犠牲を強いられている人たちの 彼らの声をまさに今、伝えるためにあるのです。
―モフセン・マフマルバフ

苦悩のリスト
●2021年 米軍撤退~タリバン再侵攻 膨大なリストの中から、誰を助けるのか 2021年、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機にタリバンが再侵攻を開始。国外脱出しようとする市民で空港はパニックに陥った。7月には全土を掌握したタリバンからの迫害や処刑等、生命の危機に直面したアーティストや映画製作者を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる...。
●現代の「シンドラーのリスト」が突き付ける残酷な状況を“家族のスマートフォン”で撮り切った緊迫のドキュメンタリー 空港周辺の市民たちがパニックに陥る中、遠く離れたロンドンで交渉に当たるマフマルバフ・ファミリーは電話やメールで対応しながら、刻一刻と迫るリミットと避けられない“選択”に感情を揺さぶられてゆく。その過程をスマートフォンで撮影した映像は、歴史的な緊迫した状況の記録であると同時に、家族それぞれの信頼と愛情を描き出すものだった。伝えるべきこととツールの機動性が合致した結果生まれた、最新系のポリティカルドキュメンタリー。(67分)

子供たちはもう遊ばない
●2023年 分断が極限化するパレスチナとイスラエル 憎しみと恐れが沸点に達した今、エルサレムの深層から見えてくる重大な真実 映画のロケハンでエルサレムを訪れたマフマルバフ監督は「長年続くイスラエルとパレスチナの紛争に解決の糸口はあるのか」を探るために、迷宮のような旧市街を訪ね歩く。街角に佇む老人、パレスチナ系ティーンのダンスグループ、ユダヤ系の若者等、様々な人々に出会ってゆく過程で、エルサレムに住む少数のパレスチナ系とイスラエルという国家の摩擦、そしてその根源的な問題が浮かび上がってくるのだが...。 ●旅行vlog的なフットワークの軽い映像から浮かび上がるエルサレムの日常から見えてくる紛争の根源とかすかな希望 2023年10月のハマス襲撃後の緊張感も見え隠れするエルサレムの街をさまよいながら、その迷宮の深層に潜っていくマフマルバフ監督の目には何が映るのか。気軽な旅行記のようなスマートフォンによる撮影にもかかわらず、確かな構成と映画的な探究心によって、エルサレムの重層的な複雑さと一方で若者たちが体現する微かな希望をそのまま描き出すことに成功した野心的ドキュメンタリー。(62分)

ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ
 時は1900年、イランにはじめて映画が紹介されたガージャール朝の時代。チャップリンそっくりな撮影技師が王宮を撮影中に捕まった。危うくギロチンにかけられそうになるが、王様は映画のヒロインに一目ぼれしてしまい、撮影技師は毎日、眠ることも許されず映画を上映し続ける。喜劇仕立ての映画の中にイラン映画史における名作の断片をふんだんに取り入れ、イラン映画の歴史に対してオマージュを捧げた作品。(92分)

サラーム・シネマ
 マフマルバフ監督が「映画生誕100年を記念して俳優志望の人々を題材とした映画を作る」と新聞に広告を出すと、オーディション当日数千人の人々が殺到して大混乱となる。監督は既にその模様を撮影し始めていたのだ。参加者は監督の前で、歌い、泣き、笑い、機関銃乱射により倒される演技をしていく。(82分)

タイム・オブ・ラブ
 主人公グゼルをめぐる3つの恋愛物語。グゼルと夫であるタクシー運転手、グゼルの愛人とある老人の4人が同様なシチュエーションからスタートして、それぞれの心の世界の変化によって全く異なった物語へと展開していく。トルコのイスタンブールで撮影され、95年のカンヌ映画祭「ある視点」部門で上映された。(70分)

パンと植木鉢
 マフマルバフ監督はかつてパーレビ王朝打倒の反体制運動に加わり、17歳の時に警察官から銃を奪おうとナイフで襲うが失敗し逮捕、投獄。その実話をもとに映像化した作品。マフマルバフは、かつて自分が刺した警官と再会したことから、過去の自分の体験を映画化することを決め、オーディションを開く。監督と警察官本人が、20年前に二人の人生を運命的に結びつけた重要な事件を映画で再現する。個人史、ドキュメンタリー、フィクションの絶妙な組み合わせによる作品。(78分)

私が女になった日
 モフセン・マフマルバフの脚本を彼の妻、マルズィエ・メシュキニが初メガホンを取って作り上げたオムニバス。少女、婦人、老女を主人公に据えた「ハッワ」「アフー」「フーラ」の3編から成り、イスラム社会で生きる3世代の女性の複雑な心情を鮮やかに描き出す。彼女たちが直面する問題を通して、イスラムの様々な側面が見えてくる作品。(78分)

独裁者と小さな孫
 独裁政権に支配される国。ある日、クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を余儀なくされる。彼は、多くの罪なき国民を政権維持のために処刑してきた冷酷な男だった。変装で素性を隠しながら、独裁者と孫は海を目指す。二人が逃亡の旅で目の当たりにする驚きの光景、それは絶望が希望か。自らの過去の罪に追われる独裁者と孫の衝撃的な結末とは―。(105分)(公式サイトより)

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